南陽寺跡のイトザクラは例年、「桜の名所100選」に選ばれている足羽山の桜が散るころの4月中旬から一週間が見どころ。1568年3月、一乗谷にやってきた足利義秋(のちの15代室町幕府将軍・義昭)を、朝倉義景が歓待し、南陽寺境内にあるイトザクラをながめる「観桜会」が催されたといいます。この地で行われる「越前朝倉糸桜まつり」は平成16年の福井豪雨からの復興を記念して始まったイベント。イトザクラはシダレザクラとも呼ばれ、枝先が垂れ下がるのが特徴。ソメイヨシノと比べても咲き乱れる姿は、ふくよかな美しさがあります。
◎イトザクラの見ごろ 4月中旬〜一週間程度
南陽寺跡の歌碑
陽寺跡庭園には、足利義昭(一乗谷で元服し改名)と朝倉義景の観桜会で詠んだ歌の碑があります。400数年前の観桜気分で、桜を眺めてはいかがでしょう。
(足利義昭)
もろ共に 月も忘るな 糸桜
年の緒ながき 契りと思はば
(朝倉義景)
君が代の 時にあひあふ 糸桜
いともかしこき けふのことの葉

<バス>京福バスターミナル“浄教寺・鹿俣(かなまた)”行き/朝倉会館前
<電車>JR越美北線福井駅 ― 一乗谷駅下車
<車>北陸自動車道・福井ICから国道158号線東